こんにちは。
冬の寒さが少しずつ春の暖かさへと変わり、終わりと新たな始まりを迎える季節が近づいてきました。
昼夜の気温の変化が激しいですが、皆さん体調には気をつけてくださいね。
さて、今回は当院で行っていることばの訓練について、少しご紹介させていただきたいと思います。
ことばの訓練は、言語聴覚士という専門のスタッフが行っています。
対象の年齢や障害、ご家族の困りごとなどによって目標や訓練内容が異なります。
主な内容としては、①コミュニケーション能力を高め、他者とのやりとりができるよう玩具やゲームを用いながら楽しく行います。他者への興味・関心を高め、「楽しい」「嬉しい」など気持ちの共有を図りながら、玩具の遊び方を学んだり、コミュニケーションをとろうとする意欲を高めていきます。※コミュニケーション能力は、ことばのやりとりだけを示すわけではなく、ジェスチャーや表情、相手の目を見て気持ちを伝えることも含まれます。まずはお子さんに合ったコミュニケーション方法から始めていきます。
②ことばの種類(名詞、動詞、助詞など)や語彙数の増加を促す訓練を行います。絵カードや玩具を使用し、楽しく遊びながら覚えていきます。例えば、「リンゴは何色?」「どんな形してる?」など、様々な視点からリンゴについて捉え、説明できるような練習も行っていきます。
③正しい音の産生が難しいお子さんに対しては、構音訓練を行います。構音検査を行い、どの音が苦手であるかを検討し、習得しやすい音から練習していきます。構音の場合、訓練場面のみの練習ではなかなか定着しづらく、くり返し練習が必要なため、ぜひともご家庭内でも実施いただきたけたらと思います(ある程度正しく構音できるようになってから、簡単な課題をお渡しします)。※ご家庭での課題は強制ではありません。
他にも、話を聞く練習や気持ちのコントロール(切り替え)ができるように見通しを立て、決められた課題に取り組めるよう練習したりと、様々なことを行っています。
いかがでしたでしょうか。
今回ご紹介させていただいた内容は一部ではありますが、皆さんの参考になれば幸いです。